職場にいると、どれだけ頑張っても「まだ足りない」「もっとやれ」と突きつけてくる上司に出会うことがあります。
一生懸命取り組んでも認められないと、自己肯定感が削られ、仕事へのモチベーションも下がってしまいますよね。
しかし、その「足りない」は本当にあなたの能力不足なのでしょうか?
多くの場合、それは上司の心理的な癖や不安の投影、指導能力、コミュニケーション能力の問題であって、あなたの努力を否定する根拠ではありません。
なぜ「足りない」と言うのか?上司の心理背景
・承認欲求が強い
常に部下を動かしていないと落ち着かず、もっとやれと求め続ける。
(上司も一人の人間なので、上司だけではなく部下であるあなたからも認められたいいう思いを持っている人も一定数います)
・安心ラインが高すぎる
完璧でないと気が済まない性格で、常に不足を探してしまう。
(完璧主義は育った環境や、今の会社などの環境によっても完璧主義者を生んでしまうことがあります)
・コントロール欲
「足りない」と言い続けることで、部下を支配している実感を得ている。
(ただ単に部下や人をコントロールしたいわけではなく、「安心したい」という気持ちから生まれるものでもあります)
・自己不安の投影
自己不安や無力感を、部下にぶつけてしまっている。
つまり「足りない」は、上司の課題であることが多いのです。
(よくあるのは、「教え方=伝え方」が上手ではない人に多くみられます)
有効な対処法
1.具体的な基準を確認する
「どこまでやれば十分でしょうか?」とあらかじめ完成ラインを言葉で引き出しましょう。
曖昧なまま受けると、無限に「足りない」と言われてしまいます。
(追加:上記の「どこまでやれば十分でしょうか?」に加え、①どのようにやって欲しいか(やって欲しいイメージを聞く)②気をつけるべき点。この2点も聞くと何度も聞くことなく、スムーズにお互い仕事がやりやすくなることが多いです。)
2.記録を残して盾にする
指示や内容、成果物をメール・チャットに残し、「この内容で進めます」と確認。
記録があると、後から「そんなこと言ってない」「まだ足りない」と言われにくくなります。
(追加:上記のようにメールやチャットで残す際、ルールがない中でいきなり送るのは難しいこともあるかと思います。
その際は▶︎「忘れないように」や「確認のため」、「行き違いがないように」など一言添えれて、それを今後も当たり前にしていけばお互いの行き違いを最小限に減らすことが出来、何かあった際に盾になりやすいです)
3.途中で見せて修正を減らす
完成品をいきなり出さず、途中段階で「この方向で大丈夫ですか?」と確認。
修正地獄や、後出しで「足りない」と言われるリスクを減らせます。
(完成イメージを聞いていても、人それぞれ思い描いているイメージは違ったり、大きく離れていなくても多少は違うこともあり得えます)
4.精神的な線を引く
「足りない」と言われても「自分が悪いのではなく、この人の癖だ」と解釈する。
無理に満足させようとせず、「必要十分な業務をこなす」ことをゴールに切り分けましょう。
(会社や組織にもよりますし、人それぞれ「完璧」の基準や定義が違いますが、上司を含め周りの人全員が全てにおいて100%完璧にやっているわけではないと思うので、自分自身も必要最低限の業務をこなしていれば十分なのです)
5.限界を示す
無理な量や時間を求められたら「ここまでなら対応可能です」と淡々と線を引く。
上司に全て応じるのではなく、自分を守ることも仕事のうちです。
(稀に上司によっては、自分がなんでも出来て簡単にサクサクと仕事をこなせる人がいる事も事実ですが、上司が出来るからといって同じように誰でもできるわけではありません。上司と貴方は違うので、無理な量や仕事を求められたら、対応可能な範囲で受けましょう)
まとめ
「足りない」と言い続ける上司は、あなたの価値を測っているのではなく、自分の不安や欲求をぶつけているだけのことが多く、上司自身も自分のことをわかっているようでわかっていないことは、案外多いです。
大事なのは、〝上司を満足させること”ではなく、〝必要十分な仕事をきちんとやる自分を守ること”。
記録を残し、基準を明確にし、精神的に巻き込まれないようにすることで、「足りない」という言葉に振り回されずに働くことができます。
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