年初めになると、「今年の目標は?」「一年の計画を立てよう」という言葉をよく目にする。
一方で、こんな気持ちも湧いてこないだろうか?
・目標がないと不安になる
・でも、決めると縛られて苦しくなる
・守れなかった自分を責めてしまう
実はこの感覚、かなり自然なものです。
そして、年初めに目標を立てる意味は、自分を追い込むことではありません。
年初めが「目標」に向いている理由
1.人は「区切り」で切り替わりやすい
年初めのような時間の区切りは、人の意識をリセットしやすい。
「去年までの自分」と「これからの自分」を分けて考えられるため、
・失敗をひきづりにくい
・新しい選択を許しやすい
という心理的メリットがある。
これは気合いではなく、脳の性質です。
2.目標は「達成」より「判断」を助ける
目標というと、「達成できたか/できなかったか」で考えがちですが、本当の役割はそこではありません。
目標やテーマは、
・これは引き受ける?断る?
・今の自分に合っている?
と迷った時の判断軸になります。
つまり、行動を増やすためではなく、余計な消耗を減らすためのものでもあります。
それでも苦しくなる理由
目標が辛くなる人は、たいてい真面目です。
・一度決めたら守らなきゃ
・変えたら負けな気がする
・できなかった=ダメな一年
そんなふうに、目標を「契約」や「評価基準」にしてしまう。
だからこそ、目標が必要な気持ちと縛られたくない気持ちが同時に生まれるてくるのです。
縛られない目標の考え方
1.「ゴール」ではなく「方角」を決める
一点の到達点を決める代わりに、進みたい方向だけを決める。
例:
・整える方向
・余白を作る方向
・人との関係を大事にする方向
これだけで、迷った時に立ち寄る場所ができます。
2.数字は主役にしない
数値目標は便利ですが、人によっては強いプレッシャーになります。
感覚や状態をメインにして、数字は「目安」くらいに置く。
3.「やらないこと」を決める
目標=何かを増やす、ではありません。
・無理な頼まれごとを即答しない
・疲れているのに頑張るふりをしない
・自分を雑に扱う環境に居続けない
守るための線を引くことも、立派な目標です。
4.期限は短く、更新前提で
一年先を決め切らなくていい。
3ヶ月ごとに、「今の自分に合っているか」を見直す。
変えたら失敗、ではなく柔軟に調整できた証拠と考える。
年初めに大切なのは「地図を持つこと」
年初めの目標は、自分を縛るルールではない。
迷った時に開ける仮地図のようなものだ。
・今どこにいるか
・どの方向に行きたいか
それが分かるだけで、人は不思議と安心して動ける。
完璧じゃなくていい。
途中で終わってもいい。
年初めに目標を立てる理由は、自分を管理するためではなく、自分を大切に扱うためです。
自分一人しか出来ない価値とは